インタビュー紹介

【税理士事務所】角谷 久美子

税理士2015年01月11日

角谷さん

大学卒業後に会計事務所で働きながら税理士資格を取得。その後、大阪での開業を経て三重県で働き始めました。伊勢で独立をしてから約4年。仕事をする上での苦労や資格を取得して感じた勉強方法などをお聞きしました。


 

生きていく上で法律は必要だということを実感しました

 

—— 最初に今までの経歴を教えてください。

大学を卒業する頃は会計事務所に絞って就職活動をしていました。そして卒業後に会計事務所で働きはじめ、資格を取るための勉強も続けていました。当時は勤務先が京都、大阪の事務所だったんです。そして税理士の資格を取れたタイミングで、一度大阪で開業をしました。その後、2003年に三重県へ来ました。まだ子どもが小さかったので、まずは会計事務所で働きました。そして、2010年の4月に伊勢で再度独立をしました。それからは5年弱くらい経ちましたね。

 

—— なぜ会計事務所に絞って就職活動をしていたんですか?

税理士になるためには会計事務所で働いた方が良いと思っていたからです。通っていた専門学校で就職説明会が開かれて、その中で試験を受けても良いと言ってくれた1社を受け、そこに受かったので働き始めることになりました。

 

—— そもそもなぜ税理士を目指そうと思ったんでしょうか

小さかった頃に身内で争続があって、生きていく上で法律は必要だということをその頃に実感しました。そして大学も法学部に進んでいたので、色々な選択肢もありましたが、試験のことなども踏まえて税理士が合っているんじゃないかと思いました。初めてのアルバイト先も税務署でした。その時は自分で総務課に直接連絡して雇ってもらいました。

 

—— 大阪の頃と比べて働く上で感じた違いはありますか?

大阪で働いていたところは相続を専門としていたので、同じ会計事務所でも業務内容は全然違いました。銀行から紹介された相続案を、資産担当者に付いて実地調査などをしていました。大阪は税理士の人数も多いので、横の繋がりが感じづらかったですね。多分、大きな監査法人や税理士法人に属している税理士が多く、外へ繋がりを求めなくてもそこで必要な情報が集まり、完結してしまうからなのでしょう。伊勢に来てからは、東海税理士会伊勢支部という税理士の集まりがあって、参加率も高いので繋がりが強いと思います。今はその伊勢支部で情報交換をしたり、懇親会に参加したりする機会も多いですね。

 

—— そうなんですね。相続税も今年から変わると聞きました

基礎控除が6割に縮小されます。今年からの基礎控除額は3000万円+600万円×法定相続人。例えば、お父さんが亡くなり、残された家族がお母さんと兄弟2人の場合は、相続人が3人となり4800万円(3000円+600万円×3人)、その金額までは相続税がかかりません。それを超えると相続税の申告をする必要がありますね。土地、建物、預貯金、保険金、人によっては株もあったりするので注意しないといけないですよね。

 

—— 働いていて感じる苦労などありますか?

経営は見ているけれど、営業までフォローできるわけではないので、その棲み分けが難しいですね。結局聞くことしかできないのかと、自分の立ち位置が難しく感じることはあります。でも対策を聞かれたときに、自分の経験を活かしたり、先輩に相談したりして、提案していけるように心がけています。

 

—— 今はどういった相談が多いのでしょうか

資金繰りの相談が多いです。お金の賢い使い方がしたいという相談ですね。新しい会社と成熟した会社では解決策が変わってくるので、社長の考えを整理して、各会社にあった方法を提案していくようにしています。

 

法人で初めての仕事の時は、会社としての成り立ちから申告書などの書類まで逐一確認をとって、仕事の流れ・進め方を根掘り葉掘り聞いていきます。意思決定権、支払の方法はどうなっているのか確認しておかないと後で不都合がでてきたりしますから。

 

 

角谷さん2

 

自分と同じ想いを持つ士業の人と関わっていくことが
これから大切になっていく

 

—— 顧問先はどの地域が多いのですか?

大阪のお客様が半分、伊勢のお客様が半分ですね。毎月1回は大阪にも行っています。こちらへ引っ越してきた頃に気づいたんですが、ちゃんと顔を合わせて話を聞いておかないと、失敗してしまうこともありますので。

 

—— 伊勢で開業してから新規開拓はどうしていったのですか?

税務署へ記帳指導を希望された方に、東海税理士会伊勢支部から記帳指導担当として派遣されたり、商工会へ指導担当として派遣されることがあります。指導任期を終えた後に、次回からは直接お願いしますということで顧問契約する場合もありました。あとは知人・友人からの口コミが多いですね。

 

—— これからどういった分野に力を入れていきたいですか?

特定の分野に偏らないようにしています。どういった相談にも対応できるようになりたいので、日々勉強していかないとダメですね。業界雑誌や専門書を読んだり、研修会に参加したりしています。

 

—— 税理士資格の勉強法でコツなどあれば教えてください

試験科目には、簿記論と財務諸表論の会計科目と、法人税・所得税などの税法科目があります。会計科目は会計規則を覚えて、計算問題を解いていくしかない。税法科目は計算問題と理論問題に分かれています。基礎的なことは覚えるしかないのですが、時代の流れも関わっているので、なぜその税法ができたのかというところを考えながら勉強していくと理論は覚えやすくなりますし、計算もケアレスミス無く解いていけると思います。

 

—— 働きながら勉強するのは大変そうですね

受験直前はもっと時間が欲しいと思ったこともありましたが、集中して勉強することが出来たので、そんなに大変ではなかったです。途中で諦めてしまう人もいましたが、既に長い年月を費やしていたので私はもう後に引けない状況でした。最後は意地ですね。いまだに受験当日の夢を見ることがあります(笑)「勉強してない!」と思って、焦って目が覚めますね(笑)

 

—— これからの税理士としての働き方で変化はありますか?

パソコンを活用して自分で管理出来る人も増えているので、昔よりいかに付加価値をつけていくか、ということが大切になってきていると思います。他の士業の人と組んだり、自分の範疇じゃない分野にも対応できるように、色々な人と会い、横の繋がりをつくっていかないといけないと思います。そうすることで自分自身のスキルアップにつなげ、お客様に喜んで頂ける仕事が出来るのではないかな。と考えています。

 

 

角谷久美子税理士事務所
三重県伊勢市小俣町元町883
0596-22-0315

 

 

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