インタビュー紹介

【鈴鹿医療科学大学】村木 麻美

大学2015年01月10日

村木さん1

大学を卒業し、一度は名古屋の広告代理店へ就職。その後、薬学部の受験を決意し、仕事を辞めて特待生で鈴鹿医療科学大学へ入学。現役の頃の学生生活と変化はあったのでしょうか。社会人として受験を決めた経緯、学生としての苦労やこれからのビジョンをお聞きしました。


 

一念発起して会社を辞め、薬学部を受けようと決めました

 

—— 今までの経歴を教えて頂けますか。

高校卒業後は大阪で大学生活を送りました。心理学を専攻していたため、特に子どもの精神疾患に関わる臨床心理について心理テストを活用して学んでいました。卒論では「摂食障害に繋がる心理について」というテーマで体型依存と心理の関係を、心理テスト等を通じて解析しました。自分自身も摂食障害に近い状態になったことがあって、自分の経験を基に興味を持ったことがキッカケでした。大学生活ではテニスサークルに入ったり、アルバイトをしたりと大学生らしい生活をしていました。

 

—— 卒業後は就職したのですか?

卒業後は地元の広告代理店に入社しました。ものづくりを通して、人の目や心に残る仕事をしたいと思ったからです。本当は東京へ行きたかったのですが、就職活動中にヘルニアを患ってしまって(笑)一時的に三重県へ帰ってきたことから名古屋に本社をおく広告代理店に入社を決めました。三重県配属になったため、地元の企業や店舗に対し、求人広告の提案を中心に仕事をしていました。私たちが創ったものに対して人が動き、お客様や求職者の方からありがとうと言われるのが嬉しかったですね。人と接するのが好きなので営業は楽しかったです。

 

—— もう一度大学を受けるきっかけは?

働いていた時に医療関係のお客様を中心に提案していた時期があって、医療関係の人手不足と、高齢化に伴いさらに需要が増えるだろうと感じました。長く働きたいと思う中で、資格を持っているわけでもないし、将来に対する不安もありました。実は高校生の頃に一度理系進学を諦めていて、資格を取って転職をした方が良いのではと考え始めるようになりました。社会人3年目の冬に、このまま営業をずっと続けていくことへの葛藤と医療業界に興味を持っていたことが重なり、一念発起して会社を辞め、薬学部を受けようと決めました。成績上位であれば特待生として入学できるということを知り、「特待生で入学する」という条件付きで県内の薬学部の受験を決めました。そして2012年3月、無事特待生で合格できました!念願の大学生になることができ、ホッとしました(笑)

 

—— 二度目の受験勉強はどうでしたか?

会社もすぐに退職できたわけではなかったので、短期間で集中して受験勉強に取り組みました。ちゃんと貯金をしていなかった事もあって、銀行の引き落としができないという初めての経験もしました(笑)もっと貯金をしておくべきだったというのが率直な感想です。また、化学の勉強には本当に苦労しました。イチから始めるようなものだったので、元素記号から復習しました。

 

—— 大学ではどういった勉強をしているんですか?

1年目は一般教養が多いので、1回目の大学の単位が認定されたのはラッキーでした。2年生からは実験や薬学の専門科目について学び始めました。医療に係る法律や他の医療職種の仕事内容についての授業もあります。以前の大学生活と比べて専門科目が多いことに最初は驚きました。今は3年生なので、来年には病院や薬局へ実習に行くための試験があります。

 

——大学生活はどうですか?

一度社会人を経験してから大学に通うと、その経験が生きることもあるし、自分が本当に興味をもって進学しているので、勉強も楽しいですね。現役の同級生とは8つも年齢が離れていますが、気兼ねなく話してくれる友人もでき、毎日楽しく過ごしています。もうすぐ30歳なのでオバサン扱いされるのがちょっとつらいところです(笑)

 

村木さん2

 

様々なシチュエーションで柔軟に対応できる薬剤師を目指したい

 

—— 1回目の大学生活と変わったところはありますか?

大学にはクラブやサークルもたくさんありますが、2回目の学生生活ということで、サークル活動はせずに塾講師を中心にアルバイトをしています。学費を稼がないといけないこともあって、アルバイトと自分の勉強でスケジュールがほぼ埋まってしまいます。1年生の秋からは調剤薬局でもアルバイトを始めました。薬を提供するだけではなくて、患者さんの相談を受ける姿を近くで見られるのはいいですね。薬剤師の先生の仕事の様子を間近で見て勉強できたり、事務の仕事を通じて薬局運営の仕組みも学べています。薬剤師だけじゃない領域も経験できているのは貴重だと思っています。

 

—— 同じ大学生とはどんな付き合い方をしているんですか?

一緒にご飯を食べたり、勉強も一緒にしますよ。たまに買い物だったり、カラオケも行きます。でもやっぱり1回目の大学生活とは違います。当時の大学生活はレポートも友だちにたくさん助けてもらうことが多かったんですが、今は自分で取り組んでいます(笑) 今の若い人との付き合い方も同じ学生から教えてもらいます。社会人を経験しているためか、大学の先生から親しくして頂けるのは嬉しいですね。

 

—— 社会人として仕事を経験したことで今の大学生活に良い影響はありますか?

理不尽だなぁと思うこともこなせるようになりましたし、まずは文句を言う前にやってみようと思います。時間には限りがあるので、勉強も短期集中型になりました。あとは力を入れるところと力を抜くところの調整ができているかと思います。授業で学ぶことも少しは知っていることがあったりします。和歌山のカレー事件など、社会的な事件はリアルタイムで情報として触れていますから。

 

—— 営業は経験していて良かったですか?

良かったと思います。対人能力は身についている気がします。スケジュールの調整も上手になりました。飛び込み営業もやっていたので恐いものは少なくなったと思います。人前で話すのも本当は好きではないのですが、社会人の頃に慣れたのか、大学でのプレゼンにもその経験は活きていますね。誰が聞いても分かるように、考えて話すようになりました。

 

—— 今の生活で大変なところはありますか?

学校生活とアルバイトを両立していくのが難しいです。体調を崩しやすいのも悩みです。学校は勉強するためだけに通っている感じになってしまって、友人と遊んだり、グループで学習する時間を作れていません。社会人の頃からの生活レベルを落とさないといけないということも最初は辛かったです。社会人の頃は収入が安定していたので、携帯代や車の維持費にいくらかかるかなんて考えることがなくて。最初は化粧品の質を落としていき、大好きなファッションの出費も控え、水筒やお弁当を持っていくようになりました。

 

—— これからの学校生活の予定は?

4年生になるとOSCEとCBTという試験があって、それに受からないと実習に行けないので、まずはそこに向けて頑張っていきます。その試験に合格できれば、5年生は病院に3ヶ月、薬局に3ヶ月間、実習に行きます。国家試験の難易度が上がっているので、臨床現場での実習はもちろん、包括的な勉強も頑張らないといけないですね。

 

—— 卒業後のビジョンはありますか?

CRC(治験コーディネーター)という仕事があって、病院と患者さんとの間に入り、新薬の開発に関わる仕事に興味を持っています。新薬によって多くの患者さんが救われる、その助けになれたらという思いと、医師だけでなく患者さんと寄り添って進めていく仕事なので、やりがいを持って働けるかなと思っています。以前から行われている業務ですが、近年は専門で行う企業が増えているんです。資格がどうしても必要なわけではないのですが、薬の専門家として薬剤師の資格が役に立つので、今はそういった分野にも興味を持っています。もちろん調剤薬局で働きたい気持ちもあります。今後、ますます在宅医療の拡がりなどで需要があると思うので、様々なシチュエーションで柔軟に対応できる薬剤師を目指したいと考えています。

 

鈴鹿医療科学大学
千代崎キャンパス  三重県鈴鹿市岸岡町1001番地1
白子キャンパス 三重県鈴鹿市南玉垣町3500番地3
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