インタビュー紹介

【15emit】 TAKAHITO

WEBマガジン2015年02月27日

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3年間限定の活動で15emitというWEBマガジンが、伊勢を中心に地元の情報発信をしています。活動メンバーはそれぞれ別で仕事を抱えていて、年齢も違う人たちが集まり、地域の人のために記事を制作しています。なぜWEBマガジンをつくることになったのか、会社ではないメンバーがどうやって運営をしているのか。プロジェクトリーダーのTAKAHITOさんに詳しくをお話を聞きました。


 

15emit

 

 

全員が共通して持っていることは、みんな伊勢が好きだということ

 

—— 15emitを立ち上げた経緯を教えてください

最初は、同い年が4人と年下が2人の6人の仲間で集まりがあって、「何かしたいな」という話になったんです。自分たちで社会へ発信できることがないかということを考え始めました。例えば、みんなでラジオをできないかという話も出ていました。街の交通事情などをラジオで発信したりできないか。他には、グルメレポートをインターネット上で発信できないかといったことを、ご飯を食べながら話していました。自分たちの世代だからこそできることというのを意識して、自分たちにとって成長に繋がるオモシロイこと、地域のためになることを少しずつ行動に移していきました。全員が共通して持っていることは、みんな伊勢が好きだということです。その想いは、メンバーが増えた今も全員が共通して持っています。一昨年の11月から計画を始めて、別の日に改めて時間をつくって、具体的に考える期間をつくっていきました。

 

—— 15emitのコンセプトはどういったことなのでしょうか

Webサイトにも載っていますが、「セカイノコト、ニッポンノコト、イセノコト、オモシロイコト」というのがメインコンセプトです。伊勢を中心にしながら面白いことを記事で発信していこうと考えています。伊勢(ISE)の「IS」を「15」の文字に見立て、「emit」の「発信する」という意味の単語を組み合わせて、15emitという名前に決まりました。記事の内容は伊勢の情報だけでなく、日本や世界の雑学、オモシロネタなども発信しています。今は約20人ほどのライターで運営していて、どういった風に記事をつくっていくのかを考えながら体制をつくっています。

 

—— 計画からどれくらいの準備期間でスタートしたんですか?

昨年の7月1日に正式にWebサイトはスタートしました。完成するまでの期間は約8ヶ月で、その期間で定期的に集まりながら準備をしていました。外部サイトも参考にしながら、自分たちオリジナルで出来ないかということを話しました。メンバーでWebに詳しい子もいたので、そういった方向性で固めながら準備を進めました。みんな昼間は仕事をしているので、2週間に1回くらいのペースで集まって、15emitとしての方向性を考えたりしています。準備を開始した翌年の7月にスタートしました。スタート直前の6月に本業でライターをしている人と繋がりを持って、二人がメンバーに加わりました。いくつか記事を準備しておいてから、正式にスタートさせるという流れです。

 

—— 記事をつくる上で気をつけていることはありますか

どういった雰囲気で記事をつくるのかということは最初にしっかり考えました。伊勢弁にするのか、それとも標準語にするのかというのは迷うところでした。でも、ローカルすぎることはやめようということで、伊勢だけでなく日本の人たちが読んでくれる内容がつくれると良いんじゃないかと決まりました。例えば、ざっくりとした文字数などは決めています。あまり長すぎると見るのも疲れてくるので、読む人の気持ちを配慮しながら考えています。メディア運営やライターの経験が全くない人たちばかりでスタートしたので、実際にやりながら試行錯誤していく感じです。

 

—— 現在のメンバー構成を教えてください

建築業界で働いてる人や介護業界、主婦などバラバラです。みんなライターなどの経験はありません。その中で役割分担をしながら運営しています。20代半ばの子から30代後半の方まで、みんなで協力してくれています。伊勢が地元の人もいれば、他県から移り住んできた人もいます。

 

—— 活動期限を3年と設けている理由はなぜですか

いつまで出来るかというのは、15emitを中心に生活しているわけではないので、環境によって変わってきたりします。だからまずは3年頑張ってみようということで始めました。もう一つは、いつまでやるのか明確であった方が、目標に向かう姿勢を保つことができると思って期限を設定しました。存続は3年が経過した段階で判断をするということです。目標とするアクセス数の設定は一応していて、月で13万アクセスを目指しています。13万というのは伊勢の人口です。それくらいの方が見てくれると良いなと思っています。

 

—— 今まで反応の良かった記事はどういった内容ですか

基本的にはローカルのグルメ系記事が人気です。他には、伊勢神宮の電動車椅子に関する記事(伊勢神宮で電動車椅子が無料で借りれるって知ってました?!)は多くの反響も貰いました。伊勢に住んでいても、意外と知らない人が多かったようで、たくさん読んでもらうことができました。
少なからず記事を参考にして行動してもらったという反応はあるので、それは運営していて嬉しいですね。

 

—— グルメの記事などはどういった流れで執筆しているんですか

実際に食事に行ったお店で、最初に許可を取って、写真を撮って記事で紹介しています。写真の撮り方なども少しずつ勉強しながら記事を書いています。悪いことを書くことはありませんが、実際に食べた感想を自分たちが思ったように紹介しています。地元のグルメネタは気になる人が多いようで、よく読まれています。他にも、地元に限らない雑学やおもしろネタ、海外の動画ネタなどを紹介しています。

 

—— 例えば、「私も書きたい」といったライターの募集はしているんでしょうか

もちろん誰でも良いというわけではありませんが、ライターをしたいという人は歓迎しています。15emitとしては活動を始めてから1年3ヶ月が経ち、ライターの数も増えてきました。最初は右も左も分からない状況でしたが、少しずつそれぞれの役割もできてきました。活動をしていることによって、たくさんの人に出逢えるので嬉しいです。

 

サブ

 

15emitの記事を見たことで、

地元の人が動いてくれるといいなと思っています

 

—— サイトの収益化は考えていますか?

それは今のところ考えていません。運営費でかかるお金はあるのですが、それは自己負担でやりくりしています。何か新たな活動を始めて費用が必要になってくるときは、考えていかないといけません。でも、元々の目的が収益を得ることではありません。「じゃあ何のためにするの?」とよく聞かれるのですが、正直答えが難しいです。照れくさくて話しづらいことであったりするんですが、簡単に言うと社会貢献が少しでも出来ればと思って運営しています。15emitの記事を見たことで、地元の人が動いてくれるといいなと思っています。

 

—— 15emitの認知を広めていくために取り組んでいることはありますか

良い記事を発信していくことが一番の認知に繋がると思っています。他には地元の情報誌にも紹介してもらうことも増えてきました。去年は「ギークフェア」という、ものづくりのイベントで出展をしました。記事でイベントの紹介をしながら15emitとしても実際に出展をしました。それから少しずつ繋がりも増えていきました。

 

—— 会社ではないチームですが、役割分担ってどうなっているんですか

チームを5人ずつくらいの班に分けて、執筆した記事のチェック担当、広報の担当など役割分担をしています。チェックと言っても、誤字脱字の校正程度です。広報担当は、FacebookやTwitterで新着記事や過去の記事を発信してもらったりしています。基本的にはしっかり書いてもらっているので、担当の人が写真と文章の構成を少し直したりするくらいです。ミーティングでは集まれる人が集まって、今後のことや反省点を話し合っています。仕事に支障がでないように、記事を集めて運営しています。

 

—— 運営していく中で、どういったことが大変ですか

なによりも記事を書き続けていくことが大変です。ずっと記事を書き続けることを舐めていました。普段は仕事をしながらになるので。最初の頃は6人とプロのライターさんの7人で一週間の7日をまわしていましたが、その時は本当に大変でした。書き続けることが予想以上に難しいことだと痛感しました。今は人も増えて安定した体制をとれるようになってきています。1日1記事というのは、目標として決めていて、守っていることです。

 

—— 個人的に印象的な記事とかってありますか

個人的に面白いなと思ったのは、ピケ8(「ピケ8ってなに?」【伊勢の不思議#2】)の記事です。この記事は伊勢が地元ではない人が調べて書いています。ライターによって個性があるので、書き方が様々で面白いです。鳥羽や志摩の人がいたり、東京や山形、大阪から伊勢に移住してきた人もいます。たまたま辿り着いたのが伊勢だったという人もいます。15emitでは地元じゃない人の視点というのを大切にしています。地元の自分たちが当たり前だと思っていることがそうではなかったりします。おかげさまで自然と閲覧してくれる人も増えてきました。記事によって人の動きが見えてくるのは楽しいです。

 

—— 活動を始めて生活に良い影響がでたことはありますか

結果的に人脈が増えたというのはあります。活動をしていなかったら一生会うことがなかった人がたくさんいるので、それはありがたいですね。自分の中ではその出会いが一番大きいことです。15emitは環境もタイプも違う人が集まっているので、それで組織としてまとまっているのは凄いなと自分で思います。メンバーとは活動以外でも交流を持ったりしています。普段であれば出会う機会がないようなタイプの違う人間が集まって、歳の差も関係なくやっています。ただ、伊勢が好きだという共通意識だけで集まったメンバーです。服装だけを見ても本当にバラバラのメンバーです。活動以外でもメンバーの一部で集まったり、ハロウィンパーティ、クリスマスパーティもしました。そういった意味で自分の世界がかなり広がりました。

年下の子が多かったりするのですが、悩み相談をしてくれたりすると本当に嬉しいですよね。みんな良い子ばっかりです。メンバー内で色んな意見が出たりするんですが、その議論の様子を見ているのが好きです。

 

—— これからどういったことをしていくのか

案として出ているのは、動画配信をしようかということも考えています。最初に考えていた地域のラジオは今も計画として考えています。街角インタビューであったり、地域のためになることを少しずつ増やして、考えていきたいと思っています。

 

—— 最後に、15emitの読者へメッセージがあればお願いします

15emitでは、伊勢を中心に皆さんの生活に少しでも役立つ情報を発信していきたいと思っています。記事を見て「良かった」、「面白かった」と思ってもらえたら、気軽にコメントやメッセージを頂けると運営する立場としてとても嬉しいし、もっと頑張ろうという気持ちになります。ぜひ、記事の感想や反応を聞かせて欲しいなと思います。そして、その反応を今後の記事作成に活かして、より良い記事をつくっていきたいです。

 

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