インタビュー紹介

【Tai・Tai・Tai】西村 みき

サービス業2015年03月07日

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 整理収納アドバイザーという珍しい資格を持って活躍する西村さんにお話を聞きました。整理収納アドバイザーとはどういった仕事なのでしょうか。最近はメディアでも取り上げられることが増えてきた整理収納についてですが、資格を持って仕事にしている人は少ないようで、あちこちからセミナーの依頼もあるそうです。趣味を仕事にできる時代になってきた、と話す西村さんに仕事について聞いてみました。


 

 

片づけることで、こんなに時間が省略できる、心に余裕ができる
ということを実感してもらえると、生活も変わり始める

 

—— 最初に、今の仕事をされるまでの経緯を教えてください

30代は自分のやりたいことをやろうと思い、マッサージの資格を取ってのんびりと過ごしていました。そして、色んな人から話を聞くと、片づけられない人が多いのだと気づきました。元々は営業をしていたので、外でお宅を見ることが多かったんです。昔から、私自身は片づけられない人間ではありませんでした。片づけるのは当たり前という感覚だったので、外へ出てみると周りがそうではないことに驚きました。そんな時にブームが来て、整理収納アドバイザーという資格があるのだと知りました。資格がなくてもできる仕事ではあるのですが、仕事として謳える段階があるので、順番に受けていこうと思い、勉強を始めました。そして、その知識から片づけられない人に教えてあげたいと思いました。

 

—— 整理収納アドバイザーの資格はどういった期間、流れで取得するのですか

今は通信教育でもとれるようになりましたが、3級から1級、認定講師、色んな分野に広がったりとありますが、1級まで取らないと、仕事では整理収納アドバイザーという名前を使えないということです。今は認定講師の最後の試験を受けるところです。もうひとつは、遺品整理の資格も持っています。遺品整理の需要も出てきているので、整理収納と同時に進めています。整理収納アドバイザー、遺品整理どちらも分けていくんです。繋がる部分があるので、遺品整理の勉強もしていました。遺品整理は「あんときのいのち」という映画で注目されるようになりました。生前整理という言葉はあまり好きではありませんが、生前整理・老前整理・遺品整理すべての片づけをお手伝いできればと思っています。

 

—— 整理収納とは、どのように進めていくのですか

依頼のあったお家に行き、カウンセリングをしながら、必ず一緒に片づけをしていきます。帰るときは、次回までにやってもらうことを伝えておきます。どうしても分ける作業が多いので、それは本人にしてもらって、時間を短縮しながら作業していきます。片づけると、こんなに楽になれるんだということを伝えていきたいです。期間は長期になったり、短期で終わったり、家の状況で様々です。去年、あるお家では整理でなく、新築の収納を依頼されました。引っ越した後の収納方法、家具の配置など。導線を考えて、家具の向きを考えたりしました。新築でも、そういった部分で悩む人が多いのですね。

企業からも依頼があれば入ります。お店に客で行くと「もっとこうしたら動きやすくなるのに」とか気になってしまいます。それで業務の効率化もできてくると思うので。知らぬ間に無駄はたくさんあります。

 

—— 片づけることで起きる生活の変化とは何ですか

セミナーでよく話をするのですが、「勿体ない」という意味を勘違いされている人が多くて、捨てることを「勿体ない」と思っている人が多いです。本来の「勿体ない」とは、単なるモノを捨てないということではありません。「大量にモノを抱え込み、使いもせず、かと言って人に譲る事もせず、持っていることすら忘れている」ということなんです。使わずに取っておく、捨ててしまうのが勿体ないという意味ではありません。片づけることで、こんなに時間が省略できる、心に余裕ができるということを実感してもらえると、生活も変わり始めます。

今は、探しものをするのが当たり前になっているので、それをなくせばもっと違うことに時間を使えます。人生が変わっていくというのが、その通りかなと思います。地方は土地も広いので、「邪魔にならない」ということがあります。でも片づけなくて良いということではありません。

 

—— 片づけをするということが、探し物をなくすということに繋がっていくのですね

そうですね。片づけをすることで起きる一番大きな変化は、探しものがなくなります。いつも家の鍵、車の鍵など探している人が多いのですが、それは片づけをすることで解消されます。毎日置く場所を決めておくということです。それは、服などすべてにあてはまります。必ず元の場所に戻すという習慣をつけることです。もちろん脱ぎっぱなしはダメです。上着をソファにかけ、後でしようと思った時点で二度手間になります。洗濯物を取りこんだら畳む、畳んだら収納する、そういった習慣をつけることが大切です。後回しにすると精神的にも負担になってきます。

 

—— 片づけに関する今の世の中の流れはどうですか

今は、持たない生活というのが流行っていますね。「それは若い人の生き方じゃないの?」と言われますが、若い人の生き方というわけではなく、誰でも必要なものだけで暮らせます。自分が勉強して感じたのは、本を読んでも肝心の片づけ方法の手順を知らないとリバウンドしてしまいます。私が直接教えてあげられるといいなと思い、頑張っていこうと決めました。

 

—— そういった方法を伝える手段は、実際に訪問する以外にセミナーなどで講師をしているのですか

「たかが片づけ、されど片づけ」というテーマでいつもセミナーをしています。「なぜ片づけないのか」から入り、「なぜ物が多いのか」、「片づけるとどういった変化が起きるのか」ということを伝えています。セミナーに参加する人は、こういった収納用品を使うとキレイに片付きますということを知りたくて来る人が多いのですがそれは最後の段階です。そこから入ると片づけはできません。収納の部分だけ知っても、そこから入ると改善されないことが多いんです。

セミナーは20代から80代くらいの方まで来られます。それぞれ目的は変わりますが、悩みを抱えているようです。年配の方は意外と男性が多いんですよ。3月には子ども向けのセミナーをする予定ですが、他にも高校の家庭科の授業で授業をさせて頂いたりと形は様々です。この地域だけでなく、もっと広く普及させていきたいと思っています。

 

サブ

 

父から、「人より長けるものを一つ持て」と教わって生きてきました

 

—— どういった悩みを持っている方が多いですか

探しもの、出しっぱなしが多いです。すべて同じことが原因です。家族同士が家族のせいにしがちですが、戻す場所が決まっていないということが根本です。私は姉妹3人いますが、片づけるのは自分だけです。同じ環境で育ってもそうなるので、親が片づけられないからというのは違うと思っています。

 

—— 整理収納アドバイザーというのは新しい資格だと思いますが、周りの反応はどうですか

「片づけにお金を出すなんて・・・」という人は多いです。一方で今まで片づけをさせてもらって方で、このままだったら人生ずっと片づけられないままの日々を送ってしまっていたかもしれないという人もいます。家に来てもらうから、その前に片づけなくちゃいけない、と考える人がいます。でも、本当はどんな人なのか分からなくなるので、ありのままを見せてもらう方がいいですね。日常の様子を見せてもらうことで、悪いところをすべて指摘していけるので。普段の生活の状態を見せてもらえるとこちらもアドバイスしやすいです。

セミナーでも時間があると話すのですが、「まず、財布の中を見てください」と言います。貰ったレシート、ポイントカードが使わないまま残っている。財布やカバンを見ると、家の様子も見えてくるのです。そういった小さなところからやっていくと、小さな無駄が大きくなって、たくさん時間もできてくるわけです。

 

—— やりがいを感じるのはどういった時ですか

まず、みなさんの気持ちが変わります。それを見ているのが楽しいです。眠っていたものが蘇っていきます。例えば、この間訪問したお宅は、古いものが好きで、古いものが引き立っていない状態でした。そこで、タンスをタンスとして使わずに、もうキッチンに持ってきちゃおうと提案しました。好きなものを目に見えるところに持っていくことで気持ちに変化があります。家具も使い方も変えることで、生活に変化を与えることができます。

 

—— 家具の提案もしてくれるんですね

それは仕事とは別の領域なのですが、私の昔からの趣味が日曜大工なのです。ぴったりハマる家具がなくて、ホームセンターに行ったら「自分でつくったらどうですか?」と言われて、そこからのめり込んでいくようになりました。収納用品もミッキーの柄にくり抜いてみたり、それは色んな人に喜んでもらっています。片づけをした家でも何件かやりました。それだけやってくださいという人もいました(笑)自宅はガレージ、整理ダンス、ベッド、食器棚を一体化させたり、すべて自作です。その趣味が仕事にも活かされたかなというのはあります。家具が目当てのスペースにスポっとハマると気持ちいいですよ。趣味が仕事にできる時代になってきているかなと思います。

 

—— 昔からそのようにハマってしまう性格だったのですか

昔から、やりたいと思うことはトコトンやってしまいます。父から、「人より長けるものを一つ持て」と教わって生きてきました。何でもいいから人より優れたものを持たないといけないという気持ちはずっと持っています。でも、どうしてもパソコンの中は整理ができないんです(笑)パソコンの中のフォルダ分けは操作が分からないので。一緒でしょって言われるのですが・・・。

 

—— 個人で働こうと思ったキッカケはありますか?

女性の起業セミナーに参加したことで、色々な人と話をして、自分で思うようにやった方がいいなと思うようになりました。ダメならダメで仕方ないという気持ちです。昔から好奇心が強いのでしょうね。何よりも先に行動をしちゃうタイプです。

 

—— タイマッサージ資格も持っているんですね

当時はあまり浸透していなかったんですが、旅行にいった際にすごい気持ちよくて資格をとっちゃおうと思い立ちました。今、タイマッサージに関しては教えることもしています。整理収納も今は浸透していますが、当時は「何それ?」という状況でした。

 

—— 最後に、今後の展開を教えてください

予想を立ててもうまくいかないことが多いので、今できることをコツコツとやっていくしかないです。実際に整理させてもらった方の口コミから少しずつ浸透してきました。認定講師を取ったらこの地域で協会の講座を私が開けるようになります。広がっていくと自分ひとりではやっていけなくなるので、一緒に仕事をしていける人や同じ仕事がしたい人を増やしていきたいと思っています。一級になるとどうしても東京、大阪まで行かないといけないのですが、二級であればとれるようになるので、同じ仲間を増やしていきたいです。

 

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