インタビュー紹介

【有限会社 豊田衛生】豊田 元洋

サービス業2015年04月14日

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大学を卒業し、東京で仕事を始めたけれど、地元の三重県に戻り、実家の仕事を始めたという豊田さんにお話を聞きました。地元で60年近く事業を営み、地元だからこそ感じる難しさもあるそうです。新たに始めたという土木事業は、どのように始まったのでしょうか。今感じている苦労や、やりがいなどお聞きしました。


 

創業時の仕事が減ってきたということがやりがいに繋がっています

 

—— 今までの経歴を教えてもらえますか

神奈川の大学を卒業し、東京の写真スタジオで働き始めました。当時は写真が好きだったこともあり、寮に入ってアシスタントとして働いていました。機材搬入やセッティングなど撮影のサポートをしていました。1年くらい働いて辞めてしまったんですが、その後はアルバイトなどをしてフリーターをしていました。半年間フリーターをして、三重県に帰ってきました。三重県に帰ってきて、特にやりたいこともなかったので、実家の仕事を手伝う形で働き始めました。

 

—— 今はどのような仕事をしているんですか

主に清掃業務を行っております。家庭で出る一般ゴミから企業の産業廃棄物まで幅が広い廃棄物を扱います。一般ゴミは亀山市から委託を受けて毎日収集を行っています。産業廃棄物に関しては環境の問題から、企業が出さなければならない書類など手続きが多いので、代行して書類を作成したりしています。個人の仕事の場合は、排水管の詰まりやリサイクル家電の収集などがあります。

下水道の維持管理や補修もやっています。処理施設に出向いて、定期的な点検やトラブルがあった時に対応しています。半分は行政からの仕事で、後は民間企業や個人からの依頼になります。最近、土木工事も新しく始めました。

 

—— 土木工事はどういった経緯で始めたのですか

元々は、祖父が創った会社で、浄化槽と呼ばれる家庭に設置する下水処理施設の管理をしていたのですが、下水の環境が整ってきたので、仕事が限られてきました。他に新しい事業を探して、清掃業や土木まで対応することになりました。従業員に土木工事の経験がある人がいたので、そのような事業を始めました。まだ始めたばかりで手探りの状態ですが資格の取得にも力を入れ始めて少しずつ動きはじめています。

 

—— 1日の仕事の流れを教えてください

朝は7時から始業で、市の委託でやっている清掃業務に出る場合と下水道の管理を担当する場合があります。毎日の通常業務が終わると、営業に出たり、デスクワークをしています。いつも16時くらいには仕事が終わります。半年に1回、24時間体制で下水処理施設の緊急対応につくこともあります。同業者は大体お昼で会社を閉めるところが多いので午前の仕事は通常業務、午後からの時間は新しいことをする時間といった感じでしょうか。

 

—— 仕事でどういったことが大変ですか

清掃なので、時間を指定される場合が多く、早朝や深夜に仕事をすることがあります。仕事の結果が目に見えるわけではないので、何かをつくる仕事とは違うかもしれません。ものづくりをしたかったのですが、今は創る側よりも消す側の仕事をしていますがなかなか面白いです。

 

—— やりがいはどんな時に感じますか

自営業だということもあり、柔軟に事業を広げられるので、創業時の仕事が減ってきたということがやりがいに繋がっています。土木も元々畑違いなことなので、そういった事業も始められるというのは、自営業の特権だと思います。メインの清掃の仕事に関しても、難しい依頼があった時などは、テンションが上がります。以前、石灰が詰まった巨大なプラントに潜って落ちた部品を探すという依頼があり、真っ白になって部品を発見した時は嬉しかったです。

 

—— 他にも新しい事業は考えているんですか

三重県は下水の環境がまだ整っていませんが、東京は下水の環境が整い、今は修復が必要な状況です。これから三重県でも出てくるであろう仕事なので、東京に社員を他の企業へ出向させて、技術を学んでいます。長い人は1年くらい東京など都会へ行って、勉強しています。後は、下水管内にカメラを搭載したラジコンを走らせて異常がないかを調べたりもしていますし、他の会社と共同出資で下水管の補修会社を作り、補修する専用車を買いました。まだあまり依頼はないですが、今後増えてくると思います。

 

—— 仕事を請けている主なエリアはどのあたりですか

8割くらいは亀山市内で、後は県内を中心とした市外になります。稀に県外まで行くこともあります。基本的には地元の業者があるので、地元中心で仕事をしています。こういう業種って大体どの地域にでも地元業者があると思うので。特殊な機材技術が必要な業務以外に県外から声がかかることはめったにないのですが、もっと他に事業拡大していける仕組みがあるはずなので、そこが今後の課題です。

 

サブ

 

県内にないような、自分たちにしかできないような事業をしていきたい

 

—— 最近会社として力を入れていることはありますか

今は、従業員の教育に力を入れていて、定期的に社内で研修をしています。外部から講師を呼んだりして、産廃のことや環境に関する法令を学んでいます。一方で、従業員を講師にして、教える側の勉強にもなるように工夫をしています。会社のすぐ近くに川があるので、氾濫した場合の避難訓練をしました。特殊な車両を扱う業種で車が壊れてしまうと、仕事が止まってしまうので、各自に担当車両を与えて管理を徹底しています。

 

—— 今は何人で仕事をしているんですか

今は18人で仕事をしています。定期的に採用もしています。今は、新しい事業をしていることもあり、人が足りていないので、求人情報誌に広告を出して募集をしています。正社員もバイトも、どちらも募集しています。自分と年齢が近い人が少ないので、若い人に入ってきてもらって、一緒に会社を盛り上げていきたいですね。 以前、自転車で2時間かけてバイトに来ていたおじいさんもいました(笑)

 

—— 地元だと昔からずっと付き合いのある顧客先もありますよね

昭和33年創業なので、もうすぐ60年になります。当時からお世話になっているお客様もいるので、祖父の話を聞いたりします。企業も何代も続いているところは、昔からの話を聞いて、繋がりの強さを感じることがあります。地元でずっとやっているので、長くお付き合いさせてもらっているところが多いです。お得意先から紹介頂くこともよくあり、また新しい繋がりが出来ていくのは、すごく面白いし、楽しいです。

 

—— 60年は長いですね。地元で長く事業をしていく難しさはありますか

新しい会社が出来てくるので、競争は激しくなりますし、価格競争になる場合もあります。安さは勝負することはせずに、仕事のクオリティで勝負するように徹底しています。仕事を取られてしまうこともあるので、長いからと言って、安心できるわけではありません。ただ、時代によって会社に求められるものも変わってきていると思うので、柔軟にならなければならない部分もあると思います。

 

—— 最後に、これからの目標を聞かせてください

今はほとんどが市内の仕事なので、市外など幅広く仕事をしていきたいと思っています。市外への営業をしていかないといけませんが、今はそこまで出来ていません。現状で人が足りていないので、人員を揃えて、新しい仕事を取っていきたいです。もっと新しい技術も学んで、県内にないような、自分たちにしかできないような事業をしていけるといいですね。

 

 

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