インタビュー紹介

高校生と地域、役場が連携する高校生レストラン「まごの店」

コラム2015年11月21日

高校生レストラン

相可高校は松阪市と伊勢市の間にある多気町に位置する県立高校です。2005年2月にオープンした高校生レストラン「まごの店」は、2010年には2号店の「まごの店sweets」をオープン。どちらも相可高校の食物調理科の学生が運営をしています。また、相可高校の卒業生が作るお弁当・お惣菜の「せんぱいの店」が2008年につくられ、卒業後の受け皿となっています。学生レストランはいかにして多気の町に生まれ、拡大の一途を遂げていったのでしょうか。

 

仕掛け人は地元町役場で働く男性

 

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出展:http://moku-moku.air-nifty.com/labo/2011/12/post-e39a.html

 

高校生レストランの仕掛け人となったのは、地元多気町役場で勤務していた岸川政之さん。当時は地産地消のお店「おばあちゃんの店」に隣接して屋台のような形態で行っていた店で、岸川さんが学生達のつくった料理を食べて感動したことから、高校生レストランの構想が進みはじめました。

まず、相可高校食物調理科の学生たちからどんな店をつくっていきたいかというヒヤリングを始め、三重県内の建築家を目指す高校生たちによる設計コンペで建物の設計が決められていきます。コンペで出された案から地元の大人たちによって選定され、学生たちの夢が形になっていきました。

実は、まごの店は料理人を目指す高校生達の店だけでなく、建築家を目指す高校生の夢も託されていたのです。オープン前から多気町やふるさと村といった地域の人々のサポートもあり、無事五桂池ふるさと村にてオープンの日を迎えることとなりました。

 

まごの店、人気メニューは「花御膳」

 

まごの店出展:http://www.town.taki.mie.jp/contents_detail.php?frmId=544

 

まごの店で一番人気のメニューは「花御膳」。他にも、伊勢芋をうどん麺にねりこんだ「まごの店定食」や松阪牛か鯛をかつおだしで食べる「お茶漬け定食」、季節限定の「とろろ定食」があります。1日に250食を提供し、訪れる人は地元だけでなく県外にも及びます。

多気町youtubeチャンネル

昨年開始した多気町のyoutubeチャンネルでは食物調理科生徒の奮闘を垣間見ることができます。レストランは学生がクラブ活動として運営し、営業は土日祝の週末のみ。調理や接客だけでなく店の運営に関わることまですべて学生達が行っています。限られた営業日にも関わらず、地元食材を使った質の高い料理、口コミ効果が伴って、まごの店はあっという間に人気店となっていきます。

 

高校生レストランが続々と書籍化、ドラマ化へ

 

高校生レストラン

 

その人気ぶりから高校生レストラン「まごの店」の話題は広がり、相可高等学校で調理クラブの顧問を務める村林新吾先生によって「高校生レストラン、本日も満席」「高校生レストラン、行列の理由」と書籍化が進みました。2011年は高校生レストランをモデルに日本テレビでドラマ化。高校生たちの爽やかな青春ストーリーがドラマとなりました。

まごの店は高校生、役場、町が一体となり、みんなが協力して成長していきました。高校生の手がけるレストランが地域の人材育成や街づくり、地元のPRといった役割を担っています。食材は出来る限り地元の食材を使用し、しっかりと地元との連携をとって進められています。

 

 

2006年 国土交通省大臣表彰「第21回手づくり郷土賞」手づくり郷土賞(地域設備部門)受賞。
2007年 農林水産省「全国地産地消優良活動表彰事業」特別賞(全国地産地消推進協議会会長賞)受賞。
2008年 日本放送協会・全国農業共同組合中央会・都道府県農業共同組合中央会主催「第37回日本農業賞・特別部門第4回食の架け橋賞」大賞受賞。

住所:多気郡多気町五桂956 五桂池ふるさと村施設内
営業日:土・日曜日・祝日のみ営業
営業時間:10:30~15:00
駐車場:あり

 

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