インタビュー紹介

【株式会社リブネット】谷口とよ美

求人募集企業2014年08月20日

リブネット社長。三重県生まれ。三重県職員などを経て02年1月リブネット設立。13年ミライトグループに。
リブネット社長。三重県生まれ。三重県職員などを経て02年1月リブネット設立。13年ミライトグループに。2002年に株式会社リブネットを創業し、今や学校図書館運営委託実績は延数2,000校を超えました。起業のきっかけ、子どもたちのための図書館の役割、豊かに生きていくために読んでほしい一冊をお聞きしました。

 

子供たちが本を読んで人間力を高めてもらう。

そのために学校図書館の役割は大きい。

 

—— 最初に、主な事業内容を聞かせて頂けますか。

主に学校図書館、公共図書館の運営をサポートする仕事をしています。サポートの形は色々あるのですが、目指したのは人とシステムを使った運用面のサポートです。ICTを活用し、数値を出して分析をし、足りないところはどこか、どこにプラスを見いだせるかなどを含めて、バックヤードを共有しながらサービスレベルを上げていくというビジネスモデルをつくってきました。人とシステムを使ってサービス業ならなんでもサポートができるんです。観光業の方では「女将さんシステム」という、ホテルや旅館をサポートするシステムも開発、販売しています。

 

—— 図書館の運営を民間企業がされているというのは驚かれることも多いと思うのですが、そのきっかけや経緯はどういった背景があったのですか?

学校図書館法にはリブネットがサポートする「学校司書」と呼ばれる職種はどこにもありませんでした。(法改正により、2015年4月より学校司書が法律に明記)つまり学校に置くべき人を明記する「教職員定数法」にも「なかった」ということです。国としては学校司書という職種を学校図書館に必要とは認めていなかったのです。しかし実際には多くの自治体で、さまざまな職名で学校図書館の実務の戦力として「学校司書」が置かれていました。制度的には配置を義務付けられている司書教諭や、図書館担当教諭だけでは学校図書館は回らない。

この「学校司書」こそが実務担当者であり、私自身が三重県職員としてこの仕事に携わっていました。
この学校司書という職種をサポートする仕組みをつくることが、子どもたちの読書環境を整え、本との出会いで成長する子どもたちを育てることになると考えました。子供たちが本を読んで人間力を高めてもらう。そのために学校図書館の役割は大きいのです。
それを草の根的につくっていくのではなく、インフラをつくっていくようなイメージでシステムをつくり、バックヤードを支える仕組みをつくってきました。

 

—— 起業当時の周りの反応はどうでしたか?

当時は、学校の図書館を民間で、と言っても受け入れてもらえなかった。教育委員会を回り、図書館を変えたい、と訴える日々でした。緊急雇用対策の補助金の活用を提案してくれた教委があって、三重県内の二つの中学の図書館業務をようやく受託できました。成功事例をつくるチャンスだと思い、赤字覚悟で「やらせて下さい」と言いました。

 

—— これからの図書館はどう変わっていくのでしょうか?

多様な図書館があってもいいと思います。しかし、図書館は生涯学習の基盤となる施設として、知りたい情報を入手できる基本的な機能を大事にするべきだと思っています。

 

—— 香川県のまんのう町立図書館では電子書籍端末の貸出も実施しています

お客様の要望に合わせて香川県で実施していることですが、誰でも電子書籍端末(タブレット)を借りることができ、家に持って帰ることもできます。数多くの端末機を置き、主に若い人が利用しています。

 

2

 

生きることを、年をとることを恐れるな

 

—— 社内は女性社員の方が多いと思いますが、女性の働き方についてはどう考えていますか?

現場で働いている社員は90%以上が女性です。リブネットではフレキシブルな働き方を認めています。家庭の事情で、パートだった人が正社員に変わったり、正社員だった人がパートに変わったり。介護を抱えているから今年は週何回働きたいが、来年はこれだけ働きたい、といった女性の動かしがたいライフスタイルにも柔軟に対応しています。働ける状態になるまで、それまで待つという気持ちをもっています。

 

—— 本は人にどんな影響を与えるのでしょうか?

今年7月に東京で開かれた国際ブックフェアで立花隆さんが「本を読まない人間の脳は退化する」と言われました。つまり本を読むことは脳をつくることに等しい。脳をつくることは、考える力や感じる力を身につける。結果として人と関わる力を身につけるということです。人と関わらずに生きていける人はいませんので、本を読むことは、社会生活を送るにあたって大事な能力を身につけていくものだと思います。

 

—— 最後に、オススメの本があれば一冊教えてもらえますか。

みさおとふくまる。おばあさんと猫の写真集です。疲れている若い人たちにオススメですね。耳の聞こえない「ふくまる」という白い猫と「みさおさん」の日常を撮った作品です。生きていくという日常の繰り返しの中で、人であれ猫であれ、寄り添って助け合う姿のやさしさ。生まれてくるのも死んでいくのも一人じゃないですか。
それも当然として受け止めて、自然に、日々を豊かに生きていくとはどういうことかと考えさせられます。疲れた時に読んでみるといいんじゃないでしょうか。若い人だけじゃなくてもそれぞれ感じ方が違って楽しめると思います。生きることを、年をとることを恐れるなと言いたいですね。こんな素敵な老後もあるんだと。

 

株式会社リブネット
http://www.libnet.co.jp/
三重県伊勢市楠部町乙135番地
TEL:0596-25-7903
E-mail: libnet@libnet.co.jp

 

 

ページトップへ